出展はかつての三公社五現業の一つ、日本専売公社で、現在のJT(日本たばこ産業)の前身であります。
偏円錐形の形状は弥生時代の銅鐸の様でも、富士の頂の様でもあり、太陽の塔より2m高いこの塔は
下から見上げると、その美しさと併せて圧倒的な存在感であったのだろうと想像できます。


館内に入ると、まず「いこいの広場」に通されます。静かな音楽が流れ、天井、側面のディスプレイより光の
世界が演出されました。中2階より円形の150人乗りのリフトに着席すると上昇が始まり、2階ホールに着くと
壁、床、天井から吹き出した様々な形状の煙が、光と織りなす幻想的な演出の「煙のショー」が始まります。
次にリフトは再び中2階へ下降し、そこでは日本の自然と芸能の美を扱った「映像のショー」が上演されました。



1階の「休憩の広場」を経て、出口から外へ出ます。塔の先端より吹き出した水が太陽の光に反射すると、そこに
美しい虹が創り出されました。塔の足元に張られた池には、3万匹の金魚が泳ぎ、見物客を和ませていたようです。